巡礼の旅のすすめ>『東北３６不動尊』は東北６県の由緒正しい寺院で構成された

《東北三十六不動尊霊場会》

１９８７年6月に一番札所の慈恩寺において開創法要が行われました。

札所は､山形・秋田・青森・岩手・宮城・福島の東北６県にまたがって
いてそれぞれの県に6ヶ寺ずつあり､第1番は｢慈恩寺(じおんじ･山形県
寒河江市)｣､そして第36番の｢常福寺(じょうふくじ･福島県いわき市)｣で
結願されます。

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札所の中には､松島の瑞巌寺や羽黒修験道場である荒沢寺正善院など､
東北を代表する寺院も多く含まれています。

第１番と結願寺をご紹介します。

第1番札所の｢慈恩寺｣は､746年(天平18年)に聖武天皇の指示によって
インドの婆羅門僧正が開いたと伝えられています。

時代とともに盛衰を繰り返しながら現在に至っていますが､うっそうと
した杉の木に囲まれた境内に建ち並ぶ本堂、三重塔、薬師堂、仁王門
などの厳かさは今も昔も変わりません。
特に､本堂や阿弥陀如来像をはじめとする仏像群のほとんどが国の重要
文化財に指定されていて、平泉中尊寺にも負けじとも劣らない規模と
歴史的価値が有る､といわれています。

次に結願札所の｢常福寺(通称:赤井嶽不動)｣です。

７３４年(天平６年)、東北地方では大地震､疫病､飢饉と次々と災難が
降りかかっていました｡
その、目も当てられない惨状を見た大和国鷲峰山の源観上人によって､
善無畏三蔵伝来の秘仏薬師如来がもたらされ、大同元年(８０６年)に
開かれました。
開山以来幾度かの山火事にあい､現不動堂は明治48年に建てられました。

四季折々の東北の絶景に囲まれながら､みちのくのお不動さまたちを
訪ね歩いてみましょうか。