静岡西部の霊場>萩の寺「蓮華寺」で始まる『遠州観音霊場』…心まで温暖に！

《遠州三十三観音霊場》

遠州灘に面し温暖な気候で、三ヶ日みかんや浜名湖のうなぎなどの
名産品で知られている静岡県西部地方ですが、この地域は遠州とも
呼ばれています。

「遠州三十三観音霊場」は、１９８４年（昭和５９年）の開創と、
霊場としては歴史が浅いのですが、札所の寺院は、それぞれが古い
歴史と由緒有るところばかりです。

周智郡森町大門にある第１番札所の「蓮華寺（れんげじ）」は、
１３００年もの歴史をもち森町で一番古いお寺で、「木喰上人」作の
「子安地蔵尊」などの貴重な文化財を数多く所有しています。
７０４年（慶雲元年）に文武天皇の願いにより、行基菩薩が開創した
と伝えられています。

このお寺、秋になると３０００株もの萩が次々と咲く「萩の寺」と
しても有名で、その昔法然上人がこのお寺を訪れた時、一面に咲き
乱れている萩の花をご覧になって、まさに「萩の寺」だと言われた
のが由縁となっているんです。

また、春の桜はみごとなもので、初夏には、あじさいが苔むした石段
の左右に咲いて、とても風情があります。

遠州の巡礼…心まで温暖になりそうですね！